2012年7月5日木曜日

オーダー品ってこんな感じ!だいごだーん!

皆様 御機嫌よう。
先日新しいワイヤーセミナーを予定の半分ほど立ち上げまして、
ぐったりからやっと通常運転に戻り始めた龍澤です。

ワイヤーの基本及び上級3種を立ち上げた時も
ああこんな感じだったわそう言えば……と思い起こす日々でありました。
あの時もこんなに苦労していたのに
どうしてまたやろうと思ってしまったんだろうと顧みる日もありました。
たったA4数ページにまとめてしまえるテキストなのに
えらく苦心してしまうのです。
一重に自分の語彙や文章能力の低さの所為でもありますが、
元来「教える」という行為が苦手なのも大きいです。
そして頭の中のもやもやっとしたアレコレを形にするのも大変ですが、
相手ができるようになるよう教える、の前提も大変です。
きちんとした本を出版される方々や
学校の先生はそれはもう偉大なのだと感心する事頻りです。
本当に本当にすごい事で、尊敬してやまないのです。
世の中ってすごい人がたくさんいらっしゃるのですね!

さて、そんな中でもオーダー品のさらし(?)が
皆様の好奇心を刺激しているようなので続けて投下してみました。






細めのワイヤーで繊細なフレーミングをというリクエストでした。
実はこういう細工、かなりハードルが高いです。

一つはワイヤーの強度。
細かい細工をするなら細いワイヤーでないと当然できませんが、
細すぎると強度に欠け、気がついたら枠だけ……
という悲しい事態に陥りがちです。

二つにはシンメトリー。
セミナーに出られた方は御存知かとは思いますが、
全て人力のワイヤーにおいて同じものを作るというのは相当難しい事です。
しかも左右をほぼ対象にするには
ワイヤーの運びから全て線対象にしなくてはなりません。
しかも石は一つ一つ形が違いますので、
厳密には正確なシンメトリーではないのです。
故に、きっちりと線対象にしたところで
見栄えが綺麗に仕上がるかはまた別の問題です。

御自分で挑戦される際にはこの辺りが必須ポイントですよ!






ものすごーく綺麗なクリソプレーズが入荷した時のオーダーでした。
色々と迷った末にペンデュラムで合わせる石を決めたものです。
結局ルビーに落ち着いて、うきうきしながら作った記憶があります。
依頼された方が細々と御自分の好みを正確にお伝え下さって、
かなり助かったのを昨日の事のように思い出せます(笑)
飾りの具合や石とのバランスを見つつ
付けたところをよくよくイメージしながらシルエットに拘りました。
実際に顔を合わせている方だとイメージもしやすいのです。

本当はルビーとクリソプレーズの間をもうちょっと詰める予定だったのですが、
作ってみた結果、強度テストで「うにょーん」といってしまったので
断念して離し、補強して落ち着きました。
(一応どっちがいいですか? と聞いたら
「うにょーんは嫌ですネー」とのお答えでした。そうですよねー)








そして本日最後の御紹介は、グリーンカルサイトです。
モチーフは可愛いハートで、次点がドロップ、というリクエストでした。
リバーシブルも使えるようにちょっと違った雰囲気にしてあります。

爪留めの応用でハートを作って押さえ、
固定をしっかりとしてから緩いラインでシルエットを作ります。
このやり方をする時には少し長めにワイヤーを切っておく事がコツでしょうか。
そしてドロップもハートもちょっとバランスが崩れると
何だかとても可愛くなくなってしまうので要注意です。
シンプルって難しいですね。




如何でしたでしょうか?
何かの参考にして頂けましたら幸いです。

ワイヤーのセミナーはこちらから→ワイヤーアクセサリー講座

近日にどうしてもこの企画やりたい!という事で
久しぶりにオーダー品以外の品をもっさり作ったのはこちら↓
夏に楽しみたいアクセサリー特集


いつもありがとうございます。