2010年9月23日木曜日

ヘマタイトの色

皆様こんにちは! Webスタッフの馬場です。
今日の東京は雨。久しぶりにざあざあと降っています。
こんな雨の中でもご来店いただきありがとうございます!

本日はメールDMに書いた内容の再録α でお届けいたします♪


グラウンディングするための石というイメージのあるヘマタイト。
私の場合、ヘマタイトと言われて最初に思い浮かぶのは、
メタリックグレーに輝くタンブルでした。タンブルなんていう
言葉も知らなかった頃から、街なかで売っているのを見かけて、
そのメタリックな輝きと、ヘマタイトという名前が結び付いて
いたようです。

ヘマタイトを知っているつもりになっていたがために、原石と
の出会いは衝撃的でした。

ヘマタイトの和名をご存知ですか?
赤鉄鉱(せきてっこう)です。

赤? 黒でしょう? って思いませんでしたか?
タンブルを基準にすると、見た目は黒っぽいメタリックグレー
ですよね?

原石はね、ちょっと違うんです。
バラエティに富んでいる、と言った方が正確ですが。

初めて原石を買ったとき、白い紙箱に赤茶色の汚れが
付いていて、「何だこれ?」と思ったのです。
赤茶色の色鉛筆で引かれた線のような汚れです。

黒っぽい石なのに赤く汚れる?
そういえば赤鉄鉱って名前だよね、と。

それは条痕(じょうこん)でした。
条痕板(素焼きの板など)に擦りつけたときにできる線のこと
を言います。条痕色は鉱物の見た目とは異なる色が出るため、
石を見分ける重要な手がかりとなるのです。
鉱物を粉末にしたときも、この色になるそうです。

ものすごい説得力でした。
なにせ、見た目が赤いんですから!
はい、ヘマタイトさん、確かにあなたは赤鉄鉱さんです。

そう思って見回すと、内包されて鮮やかな赤水晶をつくっていたり、
表面に付着してタンジェリンクォーツのオレンジ色を出していたり…。
サンストーンやカーネリアン、ジャスパーの赤い色の影(?)にも
ヘマタイトさんが…

奥が深いなぁ、鉱物の色って!


ヘマタイトの世界は色だけではありません。
結晶の形状にも広~い世界があるのですよ(笑)?

まずはベルエール店頭のヘマタイトさんたちから、
腎臓状、泡状、胞子状などと表現されるモコモコした形状を
ひとつご紹介しましょう。

ヘマタイト原石

“鉄”という文字が入るくらいですから、持つとずっしりと重さを
感じます。モロッコ出身。黒光りするにくいやつです!


お・ま・け
私の好きな赤鉄鉱の原石コレクションに、イギリスの
Florence鉱山産のものがあります。
鉱山の中の様子が見られるサイトを見つけました。
公式サイトではありませんが、Florence鉱山の坑道の写真や
自然史博物館が所蔵している大きなヘマタイトの写真が
見られます。
Egremont - Florence Mine Heritage Centre
(注意: 海外サイトです。別ウィンドウで開きます。)


サイズの記載はありませんが、とても大きいですよね!?
イギリスでご覧になった方もいらっしゃるかも知れませんね。
いいなぁ。。。


お読みいただきありがとうございました。