2010年8月31日火曜日

尊尊我無(とうとがなし)

こんにちは。
南の島で真っ黒に日焼けしてしまったスタッフ宮原です。

今年は東京も暑かったですね。
・・・というより、まだしばらく暑さは続きそうです。
みなさん、体調にはくれぐれもお気をつけくださいね!

私は先日、奄美大島へ行ってきました。
帰ってきたばかりなので、今回は、感想などを少しご紹介します。


奄美大島は東京羽田からの直行便の飛行機で2時間25分です。
昨年は日食の皆既帯だったことでも知られました。


まず飛行機から降り立った直後に、
身体の周りを取り巻く大気の違いを実感します。
大気中の潮の香りや土の匂いに自然の力を感じました。
奄美大島へやってきた事を感じる瞬間です。

私が滞在したのは奄美市というところだったのですが
島なので市内でも、山や海がとても近く感じられます。


滞在中は毎朝、深い山の木々の間に響く
『リュウキュウアカショウビン』 という渡り鳥の
美しい鳴き声で目を覚ましました。
目覚ましの音に起こされるのとは大違いで、
リュウキュウアカショウビンの鳴き声は
地球上のその場所に日の出のラインがやってきたことを知らせてくれます。

時計の針と文字盤ではなく、これが
本当の時間なんだということを心身すべてで理解します。



海も木々も空も太陽も星も、深く濃く強くギラギラとパワフルです。



自宅にある観葉植物と同じものが自生していましたが
3倍は大きくて生命力の強さに目を見張るばかりでした。
天からの恵み、大地からの恵みを植物が一番わかっていて
受け取っているんだな~と思いました。


そして何といっても圧巻は、満点の☆星空☆
高い建物がないこともそうですが、見上げる視界の中に必ず入ってくる
木々の上に星空があるせいか、星も月もなぜかとても近く感じます。
さそり座のアンタレスが赤かったことを思い出します。
すばるの星のひとつひとつまでも くっきり!

すべての惑星が微妙な位置関係を保っているおかげで存在している
☆地球☆ という星を思うようなひと時でした。



タイトルの 尊尊我無(とうとがなし) という言葉ですが
これは奄美の方言で、意味は、我を無くして誰よりも相手を尊く敬う。
人や自然など色々な物事への最大限の感謝で、
『ありがとう』や『祈り』に際し使う言葉です。
素敵でしょう?!
とにかくすべてが『ありがたい』(有ることが難い)という感謝の気持ちになる瞬間でした。

帰る日、空港へ向かう道すがら 見事な虹のオンパレードでした。



・・・と、日常を離れ、しばし感嘆に暮れる時を過ごした宮原なのでした。

 



東京に帰ってきてからマラカイトを見た時、奄美の深い森の緑を思い出しました。

お読みいただきどうもありがとうございます。