2009年5月28日木曜日

お釈迦様の骨 あるいは妖精の卵

こんにちは。
6月は何処へ行ってしまったのかと思うような気候到来中ですが、
皆様如何お過ごしでしょうか?

春が過ぎたところで結局のところ毎朝二度寝の悪魔の誘惑に負け続けているweb・在庫スタッフの龍澤です。
いつか勝てる日が来るのでしょうか……。
そんなお気楽な(当人にとっては割と深刻な)悩みも吹き飛ばしてくれるのが「好き」や「楽しい」の気持ちです。
好きなことや興味のあることに向かっている時って大抵の困難は跳ね除けられませんか?

そんな私が最近ふと思い立って日光浴させているのがメノウ(アゲート)です。しましまが有るのがメノウ、無いのが玉髄(カルセドニー)という少し複雑な分類の鉱物です。
メノウの宝石言葉は「金運」「勇気」「行動力」「雄弁」「成功」「夫婦の幸福」だそうで。
“ああ、行動力”と思ったのですが……実は知っていて日光浴させた訳ではなく、縞模様の服を来て出社した日に歯磨きをしていたら、とあるスタッフに言われたのです。

「シマシマ2人が歯磨きしてる……」

何事かと思って隣を見たら、一緒に歯を磨いていた別のスタッフが来ていた服もボーダー柄……。あ、なるほど。
ともあれ、その一言がいやに耳に残って、連想したアゲートを引っ張り出して日光浴させている訳なのです。
アゲート君からの「日光浴させろや」のサインかと思いまして(笑)

さて、このアゲート君は幸運をもたらす(運を集める)パワーストーンとして古くから知られていましたが、優雅で快活・人に好かれるオーラを作ってくれるとも言われています。
仏教では極楽浄土を飾るとされている七つの宝石の一つに数えられていますし、メノウの玉は仏舎利(お釈迦様の骨のことです)としてお寺に大切に納められてもいるそうです。
パワーストーンなんて言葉はきっと無かっただろう時代から使われてきただなんて、なんだか不思議な力を持っていそうな気がしませんか?
ペルシャ人の魔法使いが嵐を逸らす為にアゲートを使った、なんて逸話もあるくらいです。

そしてそんなミステリアスな顔を持ちながら、実は工芸品としても秀逸な素材なのです。
多種多様の色が重なるその美しさはカメオや彫刻の材料として最適だったのでしょうね。
昔々のとある王様は2000個~4000個のアゲートの壷をコレクションしていましたし、ルネッサンス期の王侯貴族の間でもアゲートの壷の蒐集はステイタスだったそうです。

そうそう、メノウは中に水を閉じ込めていることもあります。
結晶構造や結晶過程の性質によるものなのですが、石が結晶するまでにかかる年月を思えば一体どれほど昔の水が入っているのか……。
考えるだけでもロマンです。
水入りメノウに「妖精の卵」なんて異名もあるのが頷けますね。

なので数多くの色や形がありますが、選ぶときのコツは他の石とも同じです。
ピン、ときたらそれが一番ってことですね。


メノウ(アゲート)はこちら→メノウ


基本的に丈夫なので、日光浴も水も塩もオッケー☆な子ではありますが、
あんまり日光浴し過ぎると半透明の部分が濁ってくることもあるようです。
何事もやり過ぎてはいけないということですね。

いつもありがとうございます。